ニクソン訪中、米中関係の氷解を切り開く
米国大統領ニクソンが中国を訪問し、周恩来ら中国側の指導者と会談して米中共同声明を発表し、両国関係の氷解を象徴した。
米国大統領ニクソンが中国を訪問し、周恩来ら中国側の指導者と会談して米中共同声明を発表し、両国関係の氷解を象徴した。
1972年、ベトナム戦争の泥沼に陥っていたニクソンは、成果を求めて訪中した。中国共産党と接触した当初の目的は中国を変えることであった。しかし、中国共産党とのやり取りの中で、ニクソン政権は中国を変えるという目標から徐々に逸脱し、「求同存異(共通点を求め相違点を残す)」を強調するようになった。そして、ベトナム問題での中国共産党の協力を得るために、軍の撤退や国交樹立といった台湾問題での譲歩を約束した。このような戦略の転換は、米国が中国共産党を変えたのではなく、中国共産党が米国を翻弄したのだと考えられている。
ニクソン大統領の訪中時、同行したパット夫人が周恩来にパンダが可愛いと伝えたところ、周恩来はその場でパンダ2頭の贈呈を約束し、米中パンダ外交が始まった。
ニクソンが訪中した際、北京の人民大会堂で周恩来と乾杯を交わした。その際飲まれた酒は、後にホワイトハウスの国賓晩餐会でも使用された。
1969年6月、ニクソン政権は北京との関係改善とアメリカのベトナム戦争からの脱出の条件づくりを目的として、第七艦隊の台湾海峡常設 patrol 部隊の廃止を命じた。